Many☆Love
私は、伊緒を家に呼んだのだ。
話題が小学生の頃のことになった。
私は、卒業アルバムを見せた。
「紫音かわいい!」
私は、ハルの写真を指差した。
「私が、小学生の頃から好きな人なの」
初めて他の人に話した秘密。
「なかなかの、美形くんだねぇ~!」
伊緒は、食いついた。
「まだ、好きなの。同じ県内だから、いつか会える気がするんだ!」
「高校とかでバッタリ会うかもよ?」
ニヤニヤする伊緒。
「あったら、いいねー。」
私は、言った。
本当に、いつか会えそうな気がした。
やがて、日も暮れ楽しい時間が終わった。
伊緒が帰れば、またこの家に一人だ。
「そろそろ、帰るね!今日は、ありがとう♪ばいばーい!」
伊緒と私は、玄関に立った。
ドアを開け、伊緒を見送り家の中に入った。
「ハルくんね.....」
伊緒は、にやりと笑いながら言った。
そんなことを知るよしもない私。