Many☆Love
そいつに、目を奪われながらも自分の席を探した。
一番後ろか…。
悪くない。
席に座ると、また女子が集まってくる。
先生が入ってきて、俺のまわりの視界が開く。
俺のまわりにいた女子が一斉に自分の席についたからだ。
隣をちらっと見ると…………
あいつだ。
嘘だろ………………
まさか隣だとは思ってなかった。
大きくて丸い目。
目を伏せてても分かるくらい長いまつ毛。
白い肌にほんのり赤い頬。
あの頃と変わってない。