Many☆Love
「…ぉはよ…」
眠そうな返事が返ってきた。
隣の席が空いていたので、少しだけ間を空けて座った。
あんまり、くっつくとひかれそうだし。
「朝早いから眠いねぇ」
「んな。めっちゃ眠い」
「少し寝てたら?駅ついたら起こすよ?」
「んじゃ、お願い。」
すると、田中くんは隣で眠り始めた。
ちらっと横目で見てみると、やっぱり寝顔もかっこよかった。
「…なんかっ、かわいい」
しばらくすると、私の肩に寄りかかってきた。
『うわっ…。今、私の肩に田中くんが…』
なんかドキドキして、でも起こすと悪いから、動けない。
しばらく緊張した状態だった。
でも、なんか…
ふわふわして幸せな時間だった。
このまま時が止まればいいのに…。