昨日までの僕
まずギターを明日買いに行こう、それから考えよういろんなことは。

その日は男は倒れこむようにベッドに倒れこんだ疲れてたすごく疲れてた。

翌朝驚くほど晴天だったびっくりするほどのお天気だった。

「さあギターを買いにいくぞ」

そう独り言をつぶやいてギターを買いに出た。

女房は借金をこしらえてしまった結果いとも簡単に男を捨て出て行った。

街角に差し掛かった時、一軒の楽器屋が目に入った。

ここでギターを買おう。

「すみませんギターありませんか??」「ギターですか?」「エレキですか普通のアコーステ

ックですか・・。

「アコーステックです年代物を」「年代物になりますとこれになりますが」そう店員が差し出

したギターは少し手垢にまみれてはいたが弦をはじくといい音色がした。

「これをください」「はい」

でも俺も悠長だなこんな時期にギターでお金を返すなんて考えだして。

家に帰ったら玄関に借金とりが待ち構えていた「必ず返しますからもう少し待ってください」

次の瞬間に下腹に激痛が走った借金とりのけりが下腹に食い込んだ。


「本当に返すんだろうな」「ええそれは」
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