主従
霊
時々、昔のことを思い出す。
「エル」
優しい声が聞こえる
「お父様、どうかされました?」
普段あまり、一緒にいる事のないお父様と
庭を散歩にでた時の事だ...
「レイロ君の事でね、聞きたいんだ」
「どうかしたの?」
「レイロ君をエルの婚約者にしようと思ってね、」
レイロを?
歳は、離れてるけど
優しくて、かっこよくて私の大好きな人を?
「お父様、ありがとう」