OCEAN SONG
海とバス
翌日。
私は約束通り
駅前のコンビニで内野くんを待っていた。
今日はいつもより
洒落た格好をしてきたつもりだ。
白のシフォンスカートに
ピンクのTシャツ、
そして網目が入った白い
ポンチョを着ている。
5分ほど経っただろうか。
少し遅れて内野くんがやってきた。
「遅れてごめん。待った?」
「いや、全然待ってないよ」
「そう。なら良かった」
彼は笑って、私のコーディネートを
まじまじと見つめた。
そしてこう言った。
「似合ってんじゃん」
と。
私は照れ臭くなり、
「やだな。内野くんも似合ってるよ」
と言ってごまかした。
内野くんは、黒いTシャツに
ジャケットを羽織っていた。
そして靴はやっぱり黒のショートブーツ。
今風の洒落た格好をしていた。