OCEAN SONG
「ここは…?」
「いつもの浜辺だぜ。少し遠くまで
来ちゃったけどな」
「やっぱり…」
「見せたかったんだよ。ほら、見ろよ」
内野くんは下の砂を指さして
その場にしゃがみこんだ。
私もつられてしゃがみこむと、
白い、それはもう真っ白な砂が
キラキラと眩しく輝いていた。
よく目を凝らして見ると、
星のような形がチラチラと見える。
「これ、星砂っていうんだ。綺麗だろう?」
自慢げに笑う彼。
「ホント、綺麗…」
私はゆっくりと星砂を手ですくい、
フフっと微笑んだ。