教師『炎魔の蝶』
次の日、『蝶』は
理事長室にいた。


「そう、川上くんが
貴女にその話を…
それだけでも、大きな
一歩ね。あの子達は
私達教師には絶対に
心を開かないから
貴女には何か、
感じるものがあったのよ」


「あのー、理事長、
私、新太郎くんの
ご家族に会いに行っても
差し支えないでしょうか?」


「そうねー、かなり
危険な賭けになるかも
しれないけど、貴女に
なら何かを動かせる
ような気がするから
行ってきなさい」

「でも、くれぐれも
慎重にね。いろんな人
の気持ちが絡み合って
いて、一筋縄では
いかないと思うから」


「わかりました。
しっかり考えをまとめて
から、お会いするように
します」


「頼んだわよ」
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