教師『炎魔の蝶』
「どうぞ、おあがり
下さい」
部屋の奥に通されると
新太郎の遺影があった。
その中の新太郎は
満面の笑みを浮かべて
いて、『蝶』は何だか
切ない気持ちになった。。
「あの子達、今でも
うちによく来てくれる
んです。でも、バレーの
事を聞いても、ごまかす
ような感じで何も
話してくれなくて…」
「あの…私…あの子達の
心を救いたくて、今日は
こちらに伺いました。
いきなり、ぶしつけに
申しわけありません。」
「もしかして、あの子達
バレーはやってないん
ですか?うちの子の
事があったから…」
「川上くんが、私に
話してくれました。
新太郎くんの事や
顧問をされていた
先生の事、今の
バレー部の状況を」
「貴女に助けを求めた
んですね?
あれ以来、先生達には
絶対に心を開かなかった
あの子達が……」