教師『炎魔の蝶』
「先生は大泣きされて
しばらく、泣きながら
新太郎の遺影に
話し掛けられて
いました」


「新太郎、ほんとに
ごめんなぁ。先生が
気づいてやらなくて
どうするよなぁ。
何も知らずに、スランプな
お前に奮起して
ほしくて、厳しく
当たり過ぎたな。
俺は本当の大馬鹿だ。
なぁ、新太郎…何か
言ってくれよぉ」


「そして、しばらく
話し掛けた後、再びノートを
見られた先生の顔の
血の気が、みるみる
ひいていったんです」


「え?どういう事
ですか?」


実は、新太郎を脅していた他校の中学生は
大門のかつての教え子
だったのだ。。
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