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「あれ?玲那ちゃんだよね??」

優しそうなおとなしめの男子に

話しかけられた。

「あ、そうだけど・・・」

「俺、秀太っていうんだけど・・・、

 玲那ちゃん可愛いからずっと前から

 気になってて・・・LINEのID教えて

 もらえないかな???」

ニコッと天使のスマイル。

それには勝てず仕方なくOKした。

「じゃ、よろしくね!!」

と手をふっていなくなった。

気づくと涼太はいなくなっていた。

それを気にしないふりして、

玄関へ行き、靴をはいた。

さっき倒した傘バケツからは、

たくさんの雨水がこぼれていた。
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