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走ってる間は何も考えずにすんだ。

ただ考えてたことは"大嫌い"ってこと。

でも、歩き始めた瞬間、悲しくなった。

後悔と涼太の気持ちだけが心配だった。

あたしは間違ったことしてないのに・・・。

なんでこんなに心が痛むんだろう。

「あ、玲那ちゃん!!」

「言ってきたぁ・・・。」

と言うと華月は満面の笑みで玲那を

抱きしめ、頭をなでた。

「よくやった!それで・・・俺と付き合って

 くれる??・・・ってダメか・・・」

「まだ、気持ちに整理がついてないから。

 返事は今度でいいかな?」

というと少し考え込み、華月は、

「いつでもいいよ!何年でも待つから!!」

と優しい言葉をかけてくれた。

華月のおかげで修羅場が起きずにすんだよ。

ありがとう・・・華月。

ってか、華月と話してから少しあたし、

変わったかも。
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