羽をなくした




『人間』はどんな本を読むのだろう・・・。

そう思いながら、おもしろそうな本を探す。

あたりを見回すと、私の目を引く題の本を見つけた。

それは、『天使の羽』。

希沙羅は『羽』という文字に見入る。

その本を手に取って表紙をみると、1人の女の子が悲しげに立っている。

その姿は、なんとなく希沙羅に似ている気がして余計に目が離せなくなった。

・・・すごく、すっごくこの本が読みたい。

そんな、変な衝動に駆られた。



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