Back and Front
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それは大学二年生の春休みが終わり、新学期を迎えた最初の登校日の朝。
今日から授業が始まり、さわやかさとけだるさが混じりあった日の事だった。
二階にある部屋の窓から日の光が差しており、布団の周りには、昨日友人と
夜遅くまで飲み明かした証が、あちらこちらに転がっている。だが、友人の姿は
見えず、既に家から退散したらしい。俺は重い頭を抱えながら、二日酔いに
犯された体に鞭を打ち、なんとか起き上がることに成功した。
「あいつら、俺が寝てる間に帰ってたのかよ――。」
頭が痛い。もとからお酒が弱いのに、友達の前では見栄を張って一本、二本と
飲んでいく。酔い潰れる。そして後悔する。こんなことするもんじゃない、と。
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