お嬢様になりました。《番外編》
ポカーンとしていると、カルロの綺麗な唇が笑みを浮かべた。
「難しく考えないで。 友人として一緒に参加してもらいたいんだ」
なんだ、そういう事。
パートナーなんて言うからてっきり彼女としてかと……って、そんなわけないか。
「役に立てればいいんだけど、友達としてもちょっと難しいかも……」
「どうして?」
隆輝に知れたらただじゃ済まないよ。
今は大人しくなったけど、そんな事したらボンボン暴君が再発するかもしれないし……。
ヤキモチ妬いてくれて暴君が出てくるならちょーっと嬉しいかもーなんて思っちゃうけど、どうせプライドが傷付いてとかいうオチだろうからね。
「リューがいるから?」
「あ、うん……まぁ……」
「二人は婚約者で恋人同士なんだよね?」
「……まぁ、ね」
恋人同士……隆輝もそう思ってくれてるよね?
「リューは大事にしてくれてるの?」
「……え?」
「そうは思えない」
「…………」
自信のないところをつかれて、何もいう事が出来なかった。
車が止まり、ドアが開いた。
「いい返事待ってるよ」
「カル……」
「行こう」
言葉を遮られ、私は促されるまま車から降りた。
「難しく考えないで。 友人として一緒に参加してもらいたいんだ」
なんだ、そういう事。
パートナーなんて言うからてっきり彼女としてかと……って、そんなわけないか。
「役に立てればいいんだけど、友達としてもちょっと難しいかも……」
「どうして?」
隆輝に知れたらただじゃ済まないよ。
今は大人しくなったけど、そんな事したらボンボン暴君が再発するかもしれないし……。
ヤキモチ妬いてくれて暴君が出てくるならちょーっと嬉しいかもーなんて思っちゃうけど、どうせプライドが傷付いてとかいうオチだろうからね。
「リューがいるから?」
「あ、うん……まぁ……」
「二人は婚約者で恋人同士なんだよね?」
「……まぁ、ね」
恋人同士……隆輝もそう思ってくれてるよね?
「リューは大事にしてくれてるの?」
「……え?」
「そうは思えない」
「…………」
自信のないところをつかれて、何もいう事が出来なかった。
車が止まり、ドアが開いた。
「いい返事待ってるよ」
「カル……」
「行こう」
言葉を遮られ、私は促されるまま車から降りた。