お嬢様になりました。《番外編》
パーティー会場に着くと想像以上に別世界で、きた事を直ぐ様後悔した。


いつもお祖父ちゃんとか隆輝とくるパーティーも凄い人たちはたくさんいるけど、こんなにみんながみんなキラキラしていない。


だからなのか、いつもより落ち着かない。



「緊張してる?」



思いっきり頷くと、カルロに笑われてしまった。


今の状況で私はそんなに笑えない。



「葵も楽しんで! ね?」

「そう言われても……」



ここでどう楽しめと?


無理でしょ!!



「葵が一番綺麗だよ。 だからもっと胸を張って?」



カルロの言葉に胸がポカポカした。


言葉って不思議。


そう言ってもらえるだけで、緊張が少しずつ解れていく。



「ありがとう」



笑顔を向けると、カルロがギュッと手を握ってくれた。


僕がついてるって言ってくれてるみたいで、凄く心強かった。





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