お嬢様になりました。《番外編》
放課後三人でやってきたのは、老舗デパート。
高級感漂うこの雰囲気は、何度来ても慣れなくて、ソワソワしてしまう。
「お気に入りの店はございますか?」
「ううん、特にないかな」
「でしたら私のお勧めのお店へ行っても宜しいですか?」
「うん」
こんな老舗デパートの中にお勧めのお店があるなんて……流石生粋のお嬢様。
未だに自然と値札に目がいってしまう私は、お嬢様の“お”の字すらないかもしれない。
お嬢様になれる気がしない。
「あら、このお店が好きなの?」
「えぇ、昔から好きでよくお世話になってますの」
「奇遇ね。 私もこのお店は好きなお店の一つなの」
「まぁ、そうでしたの? でしたらエルザさんも楽しくお買い物ができますわね」
話についていけない。
お店に並べられている商品は、ドレスやスーツ、ワンピース……どの洋服屋さんにも置かれている品物ばかり。
でも値段は思わず二度見してしまう程高額だ。
素材がいいんだろうけど、ブランド力って恐ろしい。
いつも華と買い物に行く時は、もっと賑やかで、人で溢れかえってるっていうのに、ここは穏やかなBGMに、スーツをお洒落に着こなしたお姉さんがたっている。
それも落ち着かない理由の一つだ。
高級感漂うこの雰囲気は、何度来ても慣れなくて、ソワソワしてしまう。
「お気に入りの店はございますか?」
「ううん、特にないかな」
「でしたら私のお勧めのお店へ行っても宜しいですか?」
「うん」
こんな老舗デパートの中にお勧めのお店があるなんて……流石生粋のお嬢様。
未だに自然と値札に目がいってしまう私は、お嬢様の“お”の字すらないかもしれない。
お嬢様になれる気がしない。
「あら、このお店が好きなの?」
「えぇ、昔から好きでよくお世話になってますの」
「奇遇ね。 私もこのお店は好きなお店の一つなの」
「まぁ、そうでしたの? でしたらエルザさんも楽しくお買い物ができますわね」
話についていけない。
お店に並べられている商品は、ドレスやスーツ、ワンピース……どの洋服屋さんにも置かれている品物ばかり。
でも値段は思わず二度見してしまう程高額だ。
素材がいいんだろうけど、ブランド力って恐ろしい。
いつも華と買い物に行く時は、もっと賑やかで、人で溢れかえってるっていうのに、ここは穏やかなBGMに、スーツをお洒落に着こなしたお姉さんがたっている。
それも落ち着かない理由の一つだ。