お嬢様になりました。《番外編》
一通り食べお腹が満たされ、フーッと背もたれに寄っかかった。



「すげぇ食いっぷり」

「元が細いんだから、たまにはたくさん食べなきゃだよね!」



お腹は空いてたけど、完璧ストレスによる暴飲暴食だな。


ピザだけにするつもりが、ハンバーグとパフェまで食べてしまった……苦しい……マジ後悔。



「ありがとね……」

「何がだよ。 普段通り飯食っただけだろ」

「そうだね。 でも二人に感謝してんの」

「食った分溜め込んでるもんは吐き出せよな」

「そうだよっ! ためてばっかりじゃ身体に毒だよ?」



二人のおかげでさっきよりも頭の中はスッキリしていた。


心も軽くなった様な気がする。



「隆輝と喧嘩して、そのまま学校飛び出して来ちゃった……」



「あははっ」と笑って見せたが、真剣な顔で聞いてくれる二人を見ていたら、あっという間に視界がボヤけてしまった。


泣きながら話をする私の手を、華はずっと握ってくれていた。


話終えた頃には鼻水の所為で、まともに息すら出来なくなっていた。





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