《改稿中》V系霊媒師「咲邪」†SAKUYA†《改稿中》
「霊同士の繋ぎ目に根や茎が食い込んで押し広げているわっ?」


 そしてその茎から伸びる枝には、今にもほころびそうな蕾が息づいている。


「咲き乱れよ」


 静かに忠恒が発すると、次々と蕾が開き大輪の花を咲かせて行く。



「ギャアァァァア」「ギャォォォオ」



 霊達はみな開いた花びらに弾かれ、太い根や茎に遮られ、バラバラと崩れ落ちていく。


「これぞ早乙女雪衛門乃丞忠恒が裁き『百花斉放ヒャッカセイホウ』封印師。浄掌をあれに!」


「よしっ! 俺にまかせるんだっ、ソリャッ!」


 気合いと共に霊炎をまとい巨大化した手を降り下ろした。



  ギャォォォオオゥンォゥンォゥン



 霊達の上げる断末魔の叫びが収まると、沈黙した彼らの骸ムクロが折り重なって山になっていた。


「ユッキー、頼んだわっ!」


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