《改稿中》V系霊媒師「咲邪」†SAKUYA†《改稿中》
「うむ。物の怪共よ、吹かれて去れ」


 どこからともなく花びらが吹かれて舞い降りてくる。「むん」忠恒の気合いが一陣の風を呼び、霊達は皆霊穴へと送り込まれた。


「これぞ早乙女雪衛門乃丞忠恒が裁き『百花繚乱』……ふう」


 少し疲れた様子で金色のテディベアは額を拭った。



 ヒョォォォォ……



 風が収まるのを見計らって斬汰が霊穴をくくる。


「ほい、一丁あがりだ」


 覇龍が結界を閉じると、そこはまるで、何事も無かったかのような静けさに包まれた。


「ユッキー、ご苦労様。ゆっくり休んでね? 逝きなさい、シュッ」


 咲邪は手刀で忠恒を祓い、脱け殻になったテディベアを抱き上げる。


「はぁぁ、でもあっけなかったですねぇ。一時はどうなる事かと思ったけどぉ」


 そうマキがこぼす。


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