《改稿中》V系霊媒師「咲邪」†SAKUYA†《改稿中》
「いや、かいチョンが居たから話せなかったんだけど……」
つい先日、咲邪の家に一通のファンレターが届いた。書いてある事はごく普通で、ベースのテクニックやファッションセンスをベタ褒めしている内容だった。それについては溜め息がでる程の内容では勿論無い。
しかしその手紙には、追伸に「姉の魂を救って下さい」と一言書き加えてあったのだ。
差出人は『森田真紀子』
住所もメアドも、所在を示す物は何も書かれていない。しかし切手が貼られて無かった点から、近県に住んでいるのではないかという予測は立った。
「かいチョンが居る所じゃ、こういう話は出来ないじゃない?」
「確かにぃ、そうだよなぁぁ」
覇龍はその長い手足を放り出して、まだソファーに寝そべったままだ。
「でもなんで俺達の別の顔がこいつにはバレてるんだ?」
斬汰はその手紙をヒラヒラさせて言う。
「そう、それも気になるけど、私達もうすぐツアーじやない? 急いで手を打たないと大変な事になりそうな気がするのよ」
「でも咲邪ぁ、手掛かりが名前だけじゃぁなぁぁ」
「ううぅぅん、困ったんだ」
〇※○※○※
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン……
延々とチャイムが鳴り続けている。
「ん。るっさいわね、誰よ、こんな朝っぱらから」
とは言ってももう11時を過ぎている。咲邪は爆発した髪の毛のまま、インターホンに出た。
「ああ、やっと出た。皆さん今日は、シングル発売記念のシークレットライヴと握手会をやりますよ?」
結局覇龍宅で一夜を明かしてしまった咲邪達は、かいチョンに叩き起こされていた。
つい先日、咲邪の家に一通のファンレターが届いた。書いてある事はごく普通で、ベースのテクニックやファッションセンスをベタ褒めしている内容だった。それについては溜め息がでる程の内容では勿論無い。
しかしその手紙には、追伸に「姉の魂を救って下さい」と一言書き加えてあったのだ。
差出人は『森田真紀子』
住所もメアドも、所在を示す物は何も書かれていない。しかし切手が貼られて無かった点から、近県に住んでいるのではないかという予測は立った。
「かいチョンが居る所じゃ、こういう話は出来ないじゃない?」
「確かにぃ、そうだよなぁぁ」
覇龍はその長い手足を放り出して、まだソファーに寝そべったままだ。
「でもなんで俺達の別の顔がこいつにはバレてるんだ?」
斬汰はその手紙をヒラヒラさせて言う。
「そう、それも気になるけど、私達もうすぐツアーじやない? 急いで手を打たないと大変な事になりそうな気がするのよ」
「でも咲邪ぁ、手掛かりが名前だけじゃぁなぁぁ」
「ううぅぅん、困ったんだ」
〇※○※○※
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン……
延々とチャイムが鳴り続けている。
「ん。るっさいわね、誰よ、こんな朝っぱらから」
とは言ってももう11時を過ぎている。咲邪は爆発した髪の毛のまま、インターホンに出た。
「ああ、やっと出た。皆さん今日は、シングル発売記念のシークレットライヴと握手会をやりますよ?」
結局覇龍宅で一夜を明かしてしまった咲邪達は、かいチョンに叩き起こされていた。