《改稿中》V系霊媒師「咲邪」†SAKUYA†《改稿中》
 それから程無くしてアキは逝った。そこに集まった一同の笑顔に見送られながら。

それは楽しい事が大好きだったアキへの、せめてものはなむけだった。



〇※○※○※



「これで良かったんだよなぁ、咲邪ぁ」


 覇龍がのんびりと噛み締めるように言った。


「みんなはアキさんを忘れないわ? そしてアキさんはみんなの心の中に生き続けるの」


 この世に生き残った者が、故人の『生セイ』を繋いで行く。現世とはそういうものだ。


「で、なんだ、マキ。何かの時には宜しくお願いするんだ」


 斬汰は何故かはにかんでマキに言う。


「千里眼が居ればぁぁ俺達も心強いよなぁ」


「こちらこそぉ、宜しくお願いしますうぅ」


 覇龍とマキはのんびりを競い合っているかのようだ。


「あああっ!」


 咲邪が突然叫んだ。


「どうしたぁぁっ! 咲邪ぁっ?」


 覇龍がのんびりと驚いているが、斬汰が冷たく言い捨てる。


「また口上忘れたって言うんだな? それ一話でやったんだ」


 咲邪が舌をチョロっと出して頭を掻く。


「そうだったわね、テへ」


「可愛くねぇぞぉ? 咲邪ぁぁ」


 いつの間に咥えたのか、煙草を吹かして覇龍。


「なによっ! ツアーに備えて練習するわよ!」


 むくれて歩き出した咲邪を先頭に『クロレト』はまた動き出した。


   To be next stage!


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