スイート・プロポーズ
「どうだろうな」
曖昧な答えを返されて、円花は苦笑する。
「ありがとうございます」
トルフラワーは本当に綺麗で、円花は視線を注いだまま。
「・・・・・・小宮」
「あ」
顎を取られ、上を向かされる。
重なる唇に、円花は瞳を閉じた。
「ん・・・・・・ふっ・・・・・・・」
重なるだけだった口づけが、徐々に深くなる。
―――こんな予定じゃなかったのに。
逃げようにも、背後のデスクと夏目に挟まれて、身動きが取れない。
「あ、の・・・・・・んぅ」
逃げを打つ腰を、夏目が強引に引き寄せて、ピタリと互いを密着させる。
「待っ・・・・・・落としちゃ」
心配するように、ボトルフラワーへ視線を向ける。