スイート・プロポーズ
躊躇いがちに...
「変よ」
お昼のいつもの店。
いつもの美味しいランチを前に、美琴は何故か、眉間に深い皺を刻んで、そう言った。
円花はお冷やで喉を潤し、首を傾げる。
「変って、何が?」
「あんたと夏目部長よ」
(そのことか・・・・・・)
もうすぐ言い出すだろうな、とは思っていたのだ。
夏目とつき合うことになった、と美琴には報告しておいた。
夏目も、悪友と称する専務に、一応だが報告すると言っていたので、社内で知っているのはこのふたり、ということになる。
「つき合って何日たった?」
「今日でちょうど一週間、かな」
円花が答えると、美琴はバンッ、と力強くテーブルを叩いた。
周りの視線が痛い。
「一週間もたってるのに、まったく進展がないのよ? 変でしょ?!」