スイート・プロポーズ

「なら、うち来るか?」


急な誘い。

しかも、夏目の自宅。


円花はイエスと言うべきか悩んだ。


(気にしすぎかしら?)


夏目は平然としているし、あまり悩みすぎると、返って余計な気を使わせそうだ。


「・・・・・・行きます」

「あぁ。後でメールする」


夏目は背を向けて歩きだす。

その背を見つめながら、円花は少しだけ早い、自分の鼓動を感じていた。


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