スイート・プロポーズ
甘すぎる...
7月も終わりに近づいた頃、ようやくふたりの休日が重なった。
本当はもっと早かったはずなのに、お互い忙しくて、延期続きになっていた約束。
それがいよいよ、明日に迫っていた。
「手土産は用意したし、後は・・・・・・」
「勝負下着ね」
「ぶっ」
思わず、アイスコーヒーを吹いてしまった。
目の前に座る美琴が、口元を引き攣らせる。
「ご、ごめん・・・・・・」
「吹き出すようなこと? 明日と明後日は休み。お泊りしたって、何の支障もないじゃない」
美琴はアイスコーヒーを口にして、嫌な笑みを浮かべる。
いつもなら飲みに出かける金曜の夜だが、明日のためと、カフェで軽く済ませることになった。