スイート・プロポーズ
再び思考の海に飛び込む。
そんな円花に、波奈が首を傾げている。
「あの……小宮さんは、誰だと思ってるんですか? その、私の好きな人」
「な、夏目部長……?」
その瞬間、波奈がふふふと笑った。仕草のひとつひとつが可愛いだんて、反則じゃありませんか?
「違うの?」
「はい。夏目部長はカッコいいですけど、ちょっと怖くて」
波奈自身は、滅多に怒られたことはない。
もしかすると、怒られたこと自体、ないかもしれない。
それでも、他の社員達が夏目によってこっぴどく怒られているのを見てきている。
それ故、尊敬はしても好意を抱いてはいないそうだ。
「じゃあ、誰?」
てっきり、夏目だとばかり思っていた。
他にいただろうか?
「その……」
波奈が言おうか言うまいか、迷っている。
円花としては、相手が夏目ではないと知った時点で心が軽くなったので、今は波奈の反応を待つことに徹する。マンゴーパフェも美味しいし、予定外の恋バナに興じるのも良いだろう。
「く、倉本さんです」
「…………へぇ」
そんな円花に、波奈が首を傾げている。
「あの……小宮さんは、誰だと思ってるんですか? その、私の好きな人」
「な、夏目部長……?」
その瞬間、波奈がふふふと笑った。仕草のひとつひとつが可愛いだんて、反則じゃありませんか?
「違うの?」
「はい。夏目部長はカッコいいですけど、ちょっと怖くて」
波奈自身は、滅多に怒られたことはない。
もしかすると、怒られたこと自体、ないかもしれない。
それでも、他の社員達が夏目によってこっぴどく怒られているのを見てきている。
それ故、尊敬はしても好意を抱いてはいないそうだ。
「じゃあ、誰?」
てっきり、夏目だとばかり思っていた。
他にいただろうか?
「その……」
波奈が言おうか言うまいか、迷っている。
円花としては、相手が夏目ではないと知った時点で心が軽くなったので、今は波奈の反応を待つことに徹する。マンゴーパフェも美味しいし、予定外の恋バナに興じるのも良いだろう。
「く、倉本さんです」
「…………へぇ」