スイート・プロポーズ
暇と言われれば確かに暇。
反論のしようがない。
『お昼おごるから、駅前12時に』
「あ・・・・・・切れた」
ため息をつき、携帯をベッドに放り投げる。
「・・・・・・シャワー浴びよ」
気持ちを切り替える為に、円花はバスルームへ向かった。
―――・・・・・・。
12時10分前に、円花は駅前に到着した。
さすがに休日ということもあって、人が多い。
(雨って聞いてたけど、晴れてる)
雲は多いが、見事な青空だ。
「お待たせ、円花」
少し遅れて、美琴がやって来た。
円花は不機嫌さをあらわにして、美琴を睨みつける。
「せっかくの休日なのに、機嫌悪いわね」
「あんたのせいでしょ。二度寝しようと思ってたのに」