スイート・プロポーズ
「デザートどうする?」
「食べる。・・・・・・大体、好きでもない曖昧な気持ちでつき合うのって、相手に失礼じゃない」
メニューのデザート欄を見ながら、抹茶パフェにしようかどうか悩む。
「あんたのそういうトコ、私好き」
「ありがと。・・・・・・それに、恋愛は面倒、ってつい最近言ったばかりだし」
告白されたから、と食いついてしまったら、それこそ間抜けだ。
円花は抹茶パフェに決め、注文を手早く済ます。
「じゃあ、そんな友人に私からささやかなアドバイスをあげよう」
「何?」
こんな友達だけど、頼りになるんだ。
アドバイスをくれると言うのであれば、聞いておいて損はないだろう。
「返事はしばらく保留にすべきね」
「私、月曜日に断る気満々なんだけど」