白い初恋
タイトル未編集
白い病室
ーーーまたか。
何度目になるか分からないため息をつく。
これで、人生で何度目の入院だろう。
軽く二桁は越えてるのではないだろうか。
用意された個室の窓を開け、
慣れた手付きで荷物を整理していく。
もともと、荷物は少なく、片付け終わるまでに
さほど時間はかからなかった。
ベッドに腰掛け、テレビを眺める。
時計をみると、朝の10時過ぎー。
こんな時間の番組なんて、限られていて。
ニュースを見ても内容は頭に入ってこなく、
もう一度ため息をつくと、
そのままベッドに仰向けになった。
目を瞑り、じっとしていると
開けた窓から外の音が聞こえてきた。
学生の騒ぐ声が、車のエンジン音が
その静かな部屋に響いた。