ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
すると次の瞬間、フワリと頭の上に温かい何かが乗る。


「え?」


目線を上に向けると、その温もりの正体は三船君の大きな手。


三船君は私の頭を撫でながら、柔らかく微笑んでいた。


「大丈夫だよ。何か出ても、オレが守ってやるよ」


とても穏やかな声で言われて、カァッと赤らむ私の頬。


ドキドキと高鳴る心臓の音が三船君に聞こえてしまわないか、心配だった。


「た、頼りにしてますよヴァンパイア様」


「クッ…ハイハイ」


カワイくない言い方をしちゃう私にも、笑顔を崩さない三船君。


このドキドキは……何なのよ!
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