ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
今度は七夕の願い事では無い、違う考え事をしていると、三船君が私の顔を覗き込んでいた。


「笹どうすんだよ?どこに飾るワケ?」


すぐ近くで発せられる低い声が、私の鼓膜を震わせる。


「あっ……ベランダ行こうベランダ!!//////」


なぜだか急に恥ずかしくなった私は、パッと顔を背けてベランダに向かった。


ウウウ…何なのよ!


なんで……なんでヴァンパイアにドキドキしなくちゃいけないのよ!!


「これでいいか?」


「う、うん……ありがとう」


三船君に対してのドキドキは暫く止まらず、明らかに挙動不審の私。
< 131 / 443 >

この作品をシェア

pagetop