ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
その時、階段の上から「キャアッ!!」と女の子の叫び声がした。


「「「えっ?」」」


私と女裕と笑奈は、揃ってそちらに視線を向ける。


すると隣のクラスの女の子が、階段の途中でグラグラとバランスを崩していて――――…


「キャーーー!?」


「ワァッ……」


彼女が持っていた段ボール箱から、大量の本が私達に向かって降って来た。


ギャーーーーッ!!ウソでしょーーー!?


あんなの当たったら、確実に痛いじゃない!


だけど避けなきゃと思うのに、足が動かない。


他の2人も根が生えたみたいに動かなかった。
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