ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
そうこうしている間にも、大量の本は確実にこちらに向かって近づいて来る。


もうこうなりゃどうでもいい!と、私はその場でギュッと目を瞑った。



「レルフィーシッ!」



――――真っ暗な中、不思議な呪文の様な言葉が耳に届いた。


バサバサバサ!と、本が床に落ちる音がする。


しかし私の体は、どこも痛くなかった。


それ所か……本が当たってすらいない気がする。


「………!?」


ゆっくりと目を開けた途端、私達3人は全員ビックリした。


どういう事……!?私達に向かって降って来た本が、全部私達を囲む様に落ちてる…!
< 148 / 443 >

この作品をシェア

pagetop