ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
だったらきちんと三船君にお礼言わなきゃっ!


「あの、三船君……っ」


パッと三船君の方を見た私は、違和感を感じた。


三船君、さっきよりも顔色もっと悪くなってる……


それにここに来てから、一言も喋ってない。


ただずっとボンヤリと突っ立っているだけだ。


「前橋、月模今暑さで体調ちょっと崩してんだよ。その上魔力も使ったから、余計に疲れたんだと思う。だからあんななの」


「ええっ!!」


笑奈と女裕と床に落ちた本を箱に戻していた加納君の耳打ちに、サーーーッと血の気が引いた。


三船君、具合悪かったの!?
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