ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
電話の向こうで不思議そうな声を出している加納君。


こんな事加納君に聞いていいのか正直迷ってるし、勇気もいる。


緊張で渇いた喉をツバを飲み込み何とか潤して、言葉を発した。


「あのさ…ヴァンパイアって人間と恋愛……出来るの?」


『…………ハッ?』


私の質問に呆気に取られたのか、マヌケな声を出したっきり加納君は黙ってしまった。


「あ、あの、少女マンガ家志望の友達が今度人間とヴァンパイアの恋愛物描きたいらしくって、それで実際のヴァンパイアのルールではどうなのかちょっと聞きたいの!」


……ハイ、ウソです。
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