ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
ボソボソと呟く様に言うと、そのまま自分の部屋に行こうとした私。


しかし三船君に右手首を掴まれて、身動きが止まった。


「オイ葵、本当にどうしたんだよ!?具合でも悪いのか?」


三船君は顔も声も真剣な雰囲気で、私を真っ直ぐ見据える。


心配して貰っているのに、混乱していた私は――――…三船君の手を振り払ってしまった。


「知らない!!どこも具合悪くなんかないっ!!」


「えっ?あ、葵?」


「そんなにご飯食べたかったら、“あの子”に作って貰えばいいでしょうっ!?」


私がそう叫んだ瞬間、三船君は首を傾げた。
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