ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
「あの子………?あの子って誰の事だよ?」


まさか私が自分がキレイな女の子と歩いていたのを目撃していたとは知らない三船君の言動全てが、私の何かを壊して行く。


「自分で考えれば!?今三船君の顔見たくないの!」


―――ハッと気がついた時には、言ってはいけない事を言ってしまっていた。


「あ………三船君ごめん……」


恐る恐る謝ってみたけれど、三船君は冷たい……傷ついた様な目で私を見ている。


「分かったよ……オレ今日は達寛か翔瑠の家に泊めて貰うから」


それだけ言うと固まっている私を置いて、出て行ってしまった。
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