ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
なんとぶつかったのは三船君で、すぐ傍には五十嵐君と加納君もいる。


「イヤ、こちらこそよそ見してて…ごめんなさい!」


慌てて頭を下げて謝ると、上から何かが聞こえた。



「やっぱり…最高の花だ………」



「……?三船君、今何か言った?」


小さく三船君の声が聞こえた気がして、頭を上げて問いかける。


「イヤ…何にも」


三船君はそれだけ返すと、五十嵐君と加納君と一緒にスタスタと教室に戻って行った。


「寒っ……」


この時、なぜか6月なのに一瞬だけ寒気がしたんだ。


まるでこれから何か起こるかの様に。
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