ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
だけど幾ら考えても心当たりが思い浮かばなくって、余計にイライラしてしまう。


ソファーに座って髪の毛をグシャグシャにしているオレを見て、のん気にマンガを読んでいた翔瑠がマンガ本を閉じた。


「イライラしてんな、月模」


「……ウルセェよ、翔瑠」


先程のシェナーダと同様、勢い良く睨みつけても、幼い頃からのつき合いの翔瑠には通じない。


翔瑠はビビる所か愉快そうに笑って、こう言った。





「まぁ魔法で前橋の御両親操ってまで同居したかった子に意味も分からず怒鳴られたら、ショックだよな」


――――っ………
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