ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
ゴロゴロ…ッ


オレが色々考え過ぎて痛くなって来た頭を押さえていると、外から雷鳴が。


「ヤダァ……雷?」


魔界のコウモリのクセに、シェナーダが憂鬱そうに呟いた。


「あのさ月模、前橋さん他に何か言ってなかったのか?」


「晩飯食べたいなら“あの子”に作って貰えって」


「あの子?あの子って誰の事だよ」


不思議そうに首を傾げる翔瑠に、“オレも知らない”という意味を込めてかぶりを振った。


その時、達寛のケータイが鳴る。


「あっ、ちょっとごめん」


達寛はまだ部屋の隅にいたシェナーダ達の隣で、電話に出た。
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