ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
葵が動けないって……どういう事だ?


何となく嫌な予感が胸の中に立ち込めて、達寛のケータイを持つ手が、微妙に震えていた。


『三船君、葵確か小2の時…だったかな?1人で留守番中に雷で停電して、1時間ずっと耐えてた事があったの』


「えっ………」


『それ以来葵、雷大っ嫌いになっちゃって……雷鳴り出したから家に電話したのに出ないし、三船君いるハズなのにおかしいと思って………』


どうやら上杉はまず家に電話したけど繋がらず、葵のケータイにかけても繋がらなかったので、達寛ならオレの居場所を知ってると思ってかけて来たらしい。
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