ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
吸血行為が終わり、呼吸を整えていると、三船君が何か呟いた。


「え…?何?」


血を吸われた直後でボンヤリしてた私は聞き取れなくて、もう1回言ってと聞き直す。


ジッと三船君を見つめると、今度は聞き取る事が出来た。


「………好きだよ、葵」


「―――え?」


真っ直ぐに言われた言葉が、すぐには信じられなかった。


い、今私…三船君に好きって言われた……?


でもまさか……三船君が私みたいな平凡女を、好きになってくれるワケが――――…


「言っとくけど本気だ。返事はいつでもいいから、考えてといてくれ、オレの気持ち」
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