ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
そのままお互いソファーに座って、オレが後ろから温風を当て始めると、葵は大人しく身を委ねた。


あんだけ嫌がってたのに、結構素直だな。


まぁ、いっか。


「ご、ごめんね三船君……髪の毛乾かして貰っちゃって」


「別に。気にすんなよ」


「……三船君の今のヘアスタイル、私好きだな」


「――――そりゃどうも」


今オレは、ヴァンパイアは夜8時を過ぎると髪がちょっと長くなるという変な特徴のせいで、自分の黒髪を後ろで1つに縛っている状態。


暑いし煩わしいから、ヘアゴムで適当に結んだんだけど、葵はお気に召した様だ。
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