ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
『抱きしめたい』と欲望が渦巻けば、『どうにか耐えろ』と理性が抑えにかかる。


結局頑張って理性が勝って、葵の髪を乾かし終わった。


「終わったぞ、葵」


「ありがとう、三船君」


あああ……!!葵が振り返って髪が翻った途端、またシャンプーの香りが………!!


葵は同居し始めた頃は同い年の男と2人っきり、しかも相手はヴァンパイアという事で、オレとは一定の距離を保っていた。


だけど段々ガードが緩み始め、オレとしては理性がフッ飛ぶのを何とか堪えるのに必死なんだ。


ソレをコイツは分かっているのか?……Noだなきっと。
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