ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
前髪を掻き上げ、オデコにキスをすると、葵の顔がリンゴやトマトよりももっともっと赤くなった。


「お前赤くなり過ぎだって。そろそろ慣れろよ」


「な、慣れるワケ無いじゃん!!月模って女の子に関心無いと思ってたのに、なんで意外とキス魔なのっ!?」


「ああ?知らねぇよそんなもん。んな事言うならお言葉に甘えてもう1回」


「お言葉にって…!んんっ!!」


まだ喚こうとする葵の口をまた塞いで、黙らせる。


やっぱり血を吸うより、葵のウルウルの瞳と色づいた頬を独占する方が、好きかもしれない。


そう思いながら、夜は更けていった。
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