ヴァンパイアと同居中！！ ～赤に恋して～

「えっ？ああ、うん……いいよねこの腕輪」


「じゃあ買ってやるよ」


「えええっ！？」


驚いて目を見開く私をよそに、月模は腕輪をシルバーのもゴールドのも掴んで、レジへ持ってゆく。


そしてそのままさっさと会計を済ませてしまった。


「ち、ちょっと月模！！お金払う！！」


雑貨屋を出てから、私は大急ぎでサイフを取り出した。


でも月模にヒョイッとサイフを奪われ、持っていたバッグに戻される。


月模はガサゴソと袋を漁って、天使の羽の飾りが付いたシルバーの方の腕輪を私に放ってよこした。


「おっとっと………！」