ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
どうにか落とさずに腕輪をキャッチした私に、月模はフッと優しく微笑んだ。


「いいんだよ。オレがプレゼントしたいと思ったから、買ったんだ。いらないなら今からでも返品してこようか?」


ニヤリと意地悪く笑うコイツは、きっと分かってるんだ。


私が“いらない”なんて、言えるハズ無いって。


実際に私――――…今嬉しくて堪らないもの。


手の中にある腕輪を、知らず知らずの内に握りしめちゃってるんだもの。


「い……いらなくない」


私が口を尖らせながら答えると、月模は今度はブハッと盛大に吹き出した。


「それ、日本語かよ」
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