ヴァンパイアと同居中!! ~赤に恋して~
両親はどちらも、電話をくれる度にこの質問をしてくる。


まったく心配性だなぁ……と思うと同時に、やっぱり気にかけてくれるのは嬉しい。


「うん、大丈夫だよ!三船君とも仲良くやってるから!」


私は口元を軽く上げながら、元気良く言った。


当然お母さんからは、いつもみたく“安心した”、“月模君と最後まで仲良くするのよ”と返ってくるもんだと思っていた。


しかし――――…今日は違ったんだ。


『………』


「お母さん?どうしたの?」


なぜか母はいきなり黙り込んでしまい、私の質問にも何も答えない。


『葵……』
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