ヴァンパイアと同居中！！ ～赤に恋して～

野球のバットで思いっきり頭を殴られた様な感覚だった。


パニックになりながらも頑張って話を聞いてると、お母さんはクラスのプチモテ男として女裕と笑奈がよく月模の話をしていた為、月模の事は知っている。


だけどそれだけで、自分も夫…つまりお父さんも、私と月模を同居させるなんて言ってない。


ずっと私は１人で家で暮らしてると思っていたし、そもそも大学時代の友人夫婦に『三船』という名字の人はいないと言われた。


「ご、ごめんお母さん！もう切るねっ！」


私はお母さんの返事も聞かずに電話を切って、その場から駆け出した。